AIプログラミングの超能力をもたらす9つの秘訣:シンプルなLLMエージェントループが開発を革新する
June 04, 2025
ツール利用を伴うLLMエージェントループの驚くべき有効性
プロジェクト概要
このプロジェクトでは、「Sketch」と呼ばれるAIプログラミングアシスタントを例に、ツール利用を伴うLLMのためのシンプルなエージェントループの有効性を探求します。その核となるのは、ユーザー入力をLLMに継続的に供給し、LLMの出力(この場合は主にbashコマンド)からツール呼び出しを処理し、その結果をLLMにフィードバックする、わずか9行のPythonループです。
def loop(llm):
msg = user_input()
while True:
output, tool_calls = llm(msg)
print("Agent: ", output)
if tool_calls:
msg = [ handle_tool_call(tc) for tc in tool_calls ]
else:
msg = user_input()
利用手順
主な利用方法は、このエージェントループを活用したAIプログラミングアシスタントとの対話です。ユーザーがプロンプトや質問を与えると、bashやその他の専用ツールにアクセスできるLLM(Claude 3.7 Sonnetなど)を搭載したシステムが、そのタスクの解決を試みます。これは、複雑なgit操作からコードのリファクタリング、型チェッカーのエラー処理まで多岐にわたります。システムは持続性があり、環境に適応し、必要なツールをインストールしたり、コマンドラインの違いに合わせたりすることも可能です。
主要機能
- シンプルなエージェントループ: LLMとツールの連携における、簡潔な9行の核心ロジック。
- ツール利用の統合: LLMがスキーマに沿った出力を返し、ツール呼び出しを可能にする。
- Bashツール: LLMがシェルコマンドを実行できる、主力的で強力なツール。
- 専門ツール: Bash以外にも、Sketchは品質向上、イテレーションの迅速化、開発者ワークフロー(テキスト編集など)を容易にするための追加ツールを組み込んでいる。
- 持続性と適応性: エージェントは、不足しているツールのインストールやコマンドラインオプションの調整など、環境を学習し適応できる。
- 問題解決: git操作からコードの変更、エラー処理まで、様々なプログラミングタスクに対応可能。
ターゲットユーザー
- ソフトウェア開発者: 日々のプログラミングタスクを効率化し、反復作業を自動化し、複雑なコーディング課題を解決するAIアシスタントを求める個人。
- DevOpsプロフェッショナル: システム管理タスクやスクリプト作成の自動化を目指す人々。
プロジェクトリンク
- ブログ記事: sketch.dev/blog/agent-loop
- もう一つのブログ記事: philz.dev/blog/agent-loop/
アプリケーションシナリオ
- Git操作: 難解なgitコマンドの自動化やマージの補助。
- コードのリファクタリング: コードベース全体の型変更や、それに起因する型チェッカーエラーの解決など、大規模なコード修正。
- 開発環境のセットアップ: 不足しているツールの自動インストールや、異なるコマンドラインユーティリティへの適応。
- デバッグとログ分析: スタックトレースとgitコミットの関連付け、複雑なデバッグ情報の初期分析。
- 一般的な自動化: 汎用ツールでは対応できない、または従来の自動化では不安定すぎる、日常の面倒なタスクの自動化。