SEC-Edgar:SEC提出書類を簡単にダウンロード

米国証券取引委員会(SEC)の金融データにアクセスする必要がある方にとって、EDGARデータベースの操作は骨の折れる作業かもしれません。しかし、オープンソースプロジェクト「sec-edgar」は、このプロセスを劇的に簡素化することを目指しています。

SEC-Edgarとは?

SEC-Edgarは、ユーザーがEDGARデータベースから定期的なレポート、提出書類、フォームなどを驚くほど簡単にダウンロードできるように設計されたPythonライブラリです。単一企業向けの最新10-Qが必要な場合でも、複数企業向けの過去の提出書類が必要な場合でも、このツールは効率的なソリューションを提供します。

主な機能と特徴:

  • 単一コマンドでのダウンロード: SEC-Edgarの主な利点は、簡単なコマンドで提出書類を取得できることです。これにより、手動での検索やダウンロードの必要がなくなります。
  • 企業別提出書類: ティッカーシンボルまたはCIK(Central Index Key)で特定の企業の提出書類を簡単に取得できます。
  • 複数企業対応: 複数の企業の提出書類を同時にダウンロードでき、比較分析をより効率的に行えます。
  • 日次提出書類: 特定の日付に提出された提出書類にアクセスできます。
  • 幅広い提出書類タイプに対応: このライブラリは多種多様な提出書類タイプをサポートしており、ユーザーは欠けているタイプの追加をリクエストすることが推奨されています。

SEC-Edgarの始め方:

インストールは簡単で、pipからアクセスできます。

pip install secedgar

または、リポジトリをクローンしてローカルにインストールすることもできます。

git clone https://github.com/sec-edgar/sec-edgar.git
cd sec-edgar
python setup.py install

Jupyter Notebookをご利用の方は、非同期処理をスムーズに実行するためにnest-asyncioパッケージが必要です。

import nest_asyncio
nest_asyncio.apply()

使用例:

Apple(ティッカー「aapl」)のすべての10-Q提出書類をダウンロードするには:

from secedgar import filings, FilingType

my_filings = filings(cik_lookup="aapl",
filing_type=FilingType.FILING_10Q,
user_agent="Your name (your email)")
my_filings.save('/path/to/dir')

貢献とコミュニティ:

GitHubで1.3k以上のスターと319のフォークを持つSEC-Edgarは、成長し活発なオープンソースプロジェクトです。プロジェクトは貢献を歓迎しており、開発者は問題や機能リクエストに迅速に対応しています。このプロジェクトは、広範な採用と変更を促進する、制限の少ないApache-2.0ライセンスの下で提供されています。

データサイエンティスト、金融アナリスト、または市場トレンドに関心のある学生であっても、SEC-Edgarは不可欠な財務文書を収集するための堅牢でアクセスしやすい方法を提供します。その機能と貢献方法の詳細については、公式ドキュメントをご覧ください。

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