Claude Code Trace: AIチャットセッションを簡単エクスポート

cctraceでClaude Codeのチャットセッションをエクスポート

cctraceは、Claude Codeのチャットセッションを効率的にエクスポートするために開発された革新的なオープンソースのコマンドラインツールです。開発者、データサイエンティスト、AI愛好家にとって、AIとの対話履歴(内部での思考プロセスやツール使用状況を含む)の包括的な記録を持つことは非常に価値があります。cctraceは、重要なデータをすべて捕捉し、アクセス可能にする堅牢なソリューションを提供します。

cctraceとは?

cctraceは「Claude Code Trace」の略で、Claude CodeのチャットセッションをMarkdown、XML、raw JSONLなどの様々な形式でエクスポートできるPythonベースのユーティリティです。Claude Code内での簡単なスラッシュコマンド連携と、高度なカスタマイズが可能な柔軟なコマンドラインオプションの両方を提供し、使いやすさを追求しています。

主な機能:

  • セッション自動検出: 複数のセッションが同時進行している場合でも、現在のClaude Codeセッションをインテリジェントに識別し、セッションID、転写、およびすべてのメタデータを返します。
  • 完全なデータキャプチャ: すべてのメッセージ、「思考」ブロック(内部での推論)、入力と出力を含むツールの使用状況、および包括的なメタデータをエクスポートします。
  • 多様な出力形式: レビューしやすい人間が読める形式のMarkdownファイル、プログラムによる処理に適した構造化されたXML、詳細な分析用のraw JSONLを生成します。
  • スラッシュコマンド連携: Claude Codeセッションから簡単な/exportコマンドで直接エクスポートできます。
  • タイムスタンプ付きアーカイブ: 各エクスポートは、整理しやすいようにタイムスタンプが付与されたユニークなディレクトリに保存されます。
  • 作業ディレクトリへの自動コピー: オプションでエクスポートを作業中のプロジェクトディレクトリに直接コピーできるため、バージョン管理とアクセスが簡素化されます。

なぜcctraceを使うのか?

今日のAI開発のペースの速い環境では、AIインタラクションの追跡と分析が不可欠です。プロンプトのデバッグ、AIの動作の文書化、チームとの洞察の共有など、cctraceは完全で適切に構造化された記録を保証します。詳細な内部推論とツール呼び出しをキャプチャできる機能は、セッション中のClaude Codeの動作に前例のないレベルの透明性を提供します。

cctraceの利用開始

要件:

  • Python 3.6以降
  • LinuxまたはWSLで動作するClaude Code
  • ~/.claude/projects/ディレクトリへのアクセス

簡単なインストール:

  1. リポジトリをクローン:
    git clone https://github.com/jimmc414/ccttrace.git
    cd cctrace
    
  2. インストーラーを実行:
    chmod +x install.sh
    ./install.sh
    

使用方法:

Claude Codeスラッシュコマンド経由(推奨):

Claude Codeセッション内で/exportまたは/user:exportと入力するだけです。ツールは自動的に現在のセッションを検出し、エクスポートし、Claude Code内に要約を表示します。

コマンドライン経由:

より細かく制御するには、export_claude_session.pyスクリプトを直接実行できます。

  • 現在アクティブなセッションをエクスポートする:
    python3 ~/claude_sessions/export_claude_session.py
    
  • IDで特定のセッションをエクスポートする:
    python3 ~/claude_sessions/export_claude_session.py --session-id <your-session-id>
    
  • 出力形式またはディレクトリを指定する:
    python3 ~/claude_sessions/export_claude_session.py --format xml --output-dir /path/to/my/exports
    

エクスポート内容の説明

各エクスポートは、タイムスタンプ付きのディレクトリを作成し、以下のファイルを含みます。

  • session_info.json: セッションID、プロジェクトディレクトリ、タイムスタンプ、モデルの使用状況を含む包括的なセッションメタデータ。
  • conversation_full.md: 折りたたみ可能な思考ブロックとツールの使用状況を含む、会話全体の人間が読める形式のMarkdownファイル。
  • conversation_full.xml: すべてのメタデータ、メッセージ階層、詳細なツール実行情報を保持する完全にラベル付けされたXMLファイルで、自動処理に最適です。
  • raw_messages.jsonl: Claude Codeからの元の未変更のJSONLデータで、詳細なプログラム分析に最適です。
  • summary.txt: セッションとエクスポートの詳細を簡単にまとめたプレーンテキストの概要。

cctraceは、Claude Codeを使用して作業するすべての人にとって不可欠なツールであり、AIの会話データを徹底的に管理、分析、共有する手段を提供します。そのオープンソースの性質は、コミュニティからの貢献を促し、継続的な改善を保証します。

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