ccundo:Claudeのコードセッション向けにきめ細かな「元に戻す」機能
ccundoの紹介:Claude Code開発者のための賢い「元に戻す」
移り変わりの早いソフトウェア開発の世界では、間違いはつきものです。意図しない削除、間違った編集、あるいは不安定な状態を引き起こす一連の変更など、操作を元に戻す機能は非常に重要です。Claude Codeをご利用の開発者の皆様にとって、新しいオープンソースプロジェクト「ccundo」は、コード履歴の管理方法を革新するに違いありません。
ccundoとは?
ccundoは、Claude Codeセッションに特化して、きめ細かい「元に戻す」機能を提供するコマンドラインユーティリティです。リポジトリ全体にわたる変更を追跡する従来のバージョン管理システムとは異なり、ccundoはClaude Codeセッション内で実行された個々の操作に焦点を当てます。Claude Codeのセッションファイルを直接読み込み、編集、作成、削除から名前変更、さらにはbashコマンドに至るまで、すべてのファイル操作を識別して追跡します。
ワークフローを強化する主要機能:
- きめ細かい制御: 個々のファイル操作を選択的に元に戻すことができます。一括で元に戻す必要はもうありません。必要なものを正確に戻せます。
- 自動検出:
ccundoは、Claude Codeのセッションファイルから直接読み取ることで、設定不要でシームレスに統合されます。 - 詳細なプレビュー: 元に戻す操作を実行する前に、
ccundoは包括的なプレビューを提供し、どのファイルが影響を受け、どのようなコンテンツの変更が行われるか(編集の場合は差分、復元の場合はコンテンツ)を正確に表示します。 - カスケードアン undo: このインテリジェントな機能は、プロジェクトの一貫性を保証します。ある操作を取り消すと、
ccundoはそれ以降に発生したすべての依存操作を自動的に取り消し、孤立したファイルや壊れた参照を防ぎます。 - 多言語対応: 現在、英語と日本語をサポートしており、
ccundoは世界中の開発者コミュニティにアクセス可能となることを目指しています。 - スマートな操作追跡:
file_edit、file_create、file_delete、file_rename、directory_create、directory_delete、そしてbash_commandといった多様な操作を追跡します。 - 安全なバックアップ: 変更を加える前に、
ccundoは現在の状態の安全なバックアップを作成します。そのため、何か問題が発生した場合でもいつでも復旧できます。 - セッション管理: 複数のClaude Codeセッションを簡単に一覧表示し、切り替えることができるため、複数のプロジェクトを同時に手がける開発者に最適です。
内部動作:
ccundoは、以下の方法で強力な機能を実現しています。
- セッションファイルの読み込み:
~/.claude/projects/にある.jsonlファイルを解析します。これには、Claude Code操作の詳細なログが含まれています。 - 操作の抽出: ファイルシステムの変更に対応するツール使用イベントをインテリジェントに識別します。
- 依存関係の追跡: 操作の時系列と性質を理解することで、
ccundoは依存関係グラフを構築します。これは、カスケードアン undo機能に不可欠です。 - 状態の維持:
~/.ccundo/に独自の構成と undo履歴を管理し、永続的な設定と信頼性の高い操作追跡を保証します。
ccundoの開始方法:
インストールはnpm経由で簡単です。
npm install -g ccundo
インストール後、Claude Codeを使用したことのある任意のディレクトリで使い始めることができます。
- 操作の一覧表示:
ccundo list - 変更のプレビュー:
ccundo preview - 操作の取り消し:
ccundo undo
ccundoは、これらの操作に対し、インタラクティブなオプションと直接コマンドオプションの両方を提供しているため、ワークフローを完全に制御できます。
貢献を歓迎します!
オープンソースプロジェクトであるccundoは、コミュニティからの貢献によって大きく恩恵を受けます。新機能の追加、ドキュメントの改善、言語サポートの拡張に関心がある方は、GitHubリポジトリでプルリクエストを歓迎しています。
ccundoは単なる undoツールではありません。Claude Code開発プロセスに新たなレベルの制御と安全性をもたらす精密なツールです。どのような課題があっても、プロジェクトの一貫性と復旧性を保証します。